フィリピン言語【ビサヤ語(=セブアノ語) 】文法1 1st class

ビサヤ語
スポンサーリンク

「さあ、気合を入れてタガログ語文法から勉強するぞー」と張り切っての学習を始めても、「むずかしい。。わけわからない。。」もう嫌だーとあきらめたことありませんか? 悩むのが、【話題の中心】によって文がかわることですね?

今回は、実はビサヤ語も同様に悩む【話題の中心】で文がどのように変わるのかのシステムを説明します。

これが理解できれば、ビサヤ語、いやタガログ語の一番難解な文法の根本を理解できることになります。

しかし、『誰もがつまずく、理解が難しい』ところなので、この説明だけですべてを理解してもらえるなどとは到底考えてません。むしろ理解できないほうが普通と思います。繰り返しのレビューと慣れが必要です。

ここでは大まかなシステムを説明してます、のちのち詳細の説明をしてゆきますので、ご心配なく。

(それでは、先生、お願いします)

スポンサーリンク

<ビサヤ語 文法>【話題の中心】とは?

先生
先生

はい。それではビサヤ語の勉強を始めます。

まずはじめに、ビサヤ語の一番おおきな特徴を説明します。

生徒
生徒

はいよろしくお願いします。

 

先生
先生

まず、この絵をみてください。

『私は辞書を本屋で買った』と書いてあります。

先生
先生

『誰が、辞書を買ったの?』と聞かれた答えの文でした。

簡単に答えれば『私!』ですよね。

つまりこの文章の【話題の中心】は【行為者】である『私』です

 

 

生徒
生徒

はい、わかります

 

先生
先生

それでは、『何を本屋で買ったの?』

と聞かれた場合は、【話題の中心】は何になりますか?

 

生徒
生徒

はい。辞書です。

 

先生
先生

はい、つまり絵にすると次のようになります

 

先生
先生

それでは、『どこで辞書を買ったの?』

と聞かれた場合は、【話題の中心】は何になりますか?

生徒
生徒

本屋さんですね。

 

 

先生
先生

はい。絵にすると次のようになりますね。

先生
先生

それでは、これらの3つの『私は辞書を本屋で買った』をビサヤ語にそれぞれ翻訳してゆきます。

生徒
生徒

ちょっと先生「それぞれ」って、みんな同じ文章ですけど、、、翻訳が変わるんですか?

先生
先生

はい、文がそれぞれ違います。これがビサヤ語のもっとも大きな特徴です。今から説明してゆきます。

スポンサーリンク

<ビサヤ語 文法>【話題の中心】=【1st class】

先生
先生

【話題の中心】として焦点の当っている部分を【1st class】とよびます。

【目的】を 【2nd class】,【場所】を【3rd class】と呼びますが詳細は次回説明します。【話題の中心以外】のものに、2nd,3rd class の2種類あることだけ頭に入れておいてください。

先生
先生

ビサヤ語に翻訳すると 『Nipalit ko ug dictionariyo sa libliya』

になります。

 

生徒
生徒

先生、1st,2nd,3rd class まではわかりましたが、突然ビサヤの単語出てきたり、そのあとで入れ替わったり、訳がわかりません!

説明をお願いします。

先生
先生

ごめんなさいね。単語と翻訳は今は理解しないでいいです。

理解してほしいのは、【会話の話題】が変わってゆくと、文章が変わる、ということです。日本語はすべて同じ文です。続けますね。

日本語の文型”SOV”からビサヤ語の文型”VSO”に入れ替えています。

 

先生
先生

今度は、【目的】が【1st class】になったケースです

先生
先生

前の文で【会話の話題】だった【行為者】=【1st class】は【2nd class 】に変更 、単語も変わっています。【会話の話題】になったのは【目的】で、単語も変わっています(ng –> ang)

さらに、【動詞】も変化しています(nipalit–> gipalit)

なお【場所】は【3rd class】のまま変更ありません

生徒
生徒

『Nipalit ko ug dictionariyo sa libliya』という文章が

Gipalit nako ang dictionariyo sa libliya』に変わっています。

理解しました。

先生
先生

今度は、【場所】が【1st class】になったケースです

先生
先生

前の文で【会話の話題】だった【行為者】=【1st class】は【2nd class 】に変更 、単語も変わっています。【会話の話題】になったのは【場所】で、単語も変わっています(ng –> ang)

さらに、【動詞】も変化しています(nipalit–> palitan)

生徒
生徒

『Nipalit ko ug dictionariyo sa libliya』という文章が

Palitan nako ug dictionariyo ang libliya』に変わっています。

先生
先生

はい、そのとおりです。【会話の話題】で文が大きく変わることは理解してもらえたと思います。

生徒
生徒

先生、でもこんなに【会話の話題】で文、単語が変化すると、とてもついてゆけない気がします。。。。。

先生
先生

はい。ここは、ビサヤ語、タガログ語に共通した最も難しいところで、外国人がフィリピンの言葉を学習するときに立ちはだかる、最も大きな壁です。すぐに理解できるとは思っていませんし、また理解できないのが普通なのです。ですから、心配は不要です。

生徒
生徒

はい。わかりました。

先生
先生

さて、本日はこれで終了にします。次回もがんばりましょう

生徒
生徒

はい、先生ありがとうございました。

 

通常のtagalog語文法書ではAng格、Ng格、Sa格と記載されているものを、【1st class】 , 【2nd class】 , 【3rd class】記載しています。私の利用してる”Bisaya Buddy”という教科書(Internet 販売)の定義がわかりやすいと思い引用させていただいてます。