前回、フィリピン語(タガログ語、ビサヤ/セブアノ語)の特徴の概要を紹介しました。
前回 ビサヤ/セブアノ語『基本文法』の完全解説・はじめて学習する人にもわかりやすく解説 #1
今回からは、ビサヤ/セブアノ語の文法の詳細を紹介します。
タガログ語と比較しながら紹介してゆきます。
ぜひ最後までご覧ください。
人称代名詞
ビサヤ/セブアノ語の人称代名詞にはAng格、Ng/Ug格、Sa格があり、語形が変化します。
Ang,Ng,Saの標識辞(マーカー)はつかず、語形が変化します。
基本ポイントなので、人称代名詞の一覧表を掲載します。しっかり覚えましょう。
上から順に、ビサヤ/セブアノ語、タガログ語、英語です
所有/存在表現:『~を持っている』/『~がある』『~がいる』
所有の表現『~を持っている』および存在の表現『~がある』『~がいる』にはAnaa’y、Aduna’y、Mayを使います。
タガログ語と比較して、所有表現の一覧表を掲載します。
左から順に、ビサヤ/セブアノ語、タガログ語、英語です。
タガログ語と似ていますね。
タガログ語からの変更は2点
mayroon は、aduna または anaa に変更
リンカーは ing に変更になり、省略形は ’y が使われる
疑問詞:5W1H
疑問詞は、タガログ語とビサヤ/セブアノ語では大分違います。
暗記する必要があります。
一覧表
疑似動詞/『~したい』『~する必要がある』『~できる』
他の動詞と結びついて付加的な意味を加える単語を疑似動詞といいます。
Gusto / Buot/『~したい』 Kinahanglan/『~する必要がある』
Pwede/Mahimo 『~できる』
があります。
疑似動詞の一覧表
否定文
ビサヤ/セブアノ語には、『Wala』と『Dili』の2つの否定を表現する単語があります。
『Wala』現在または過去の示す場合に使用
『Dili』未来を示す場合に使用
そして、否定文における動詞は、常に未来形を使います。
この部分はタガログ語と大きく異なりますので、注意が必要です
同等、比較級、最上級
同等比較は、Sama 、Pareho
比較は、mas
最上級は、pinaka-,labing, kina- -an
を使います。
タガログ語との比較表現 一覧表
まとめ
ビサヤ/セブアノ語の概要をタガログ語共比較しながら、紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
本文中にあるリンクに飛べば、より細かい説明が確認できますので、活用ください。
さて、今回はここまでです。
次回はいよいよ、フィリピン語(タガログ語、ビサヤ/セブアノ語)の最も大きな特徴である、『焦点動詞』:その文の『話題の中心』が何かで変化する単語、動詞の接辞を紹介します。
今回は最後までご覧いただきありがとうございました。