ビサヤ/セブアノ語『基本文法』の完全解説・はじめて学習する人にもわかりやすく解説 #2

ビサヤ語
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前回、フィリピン語(タガログ語、ビサヤ/セブアノ語)の特徴の概要を紹介しました。

前回 ビサヤ/セブアノ語『基本文法』の完全解説・はじめて学習する人にもわかりやすく解説 #1

今回からは、ビサヤ/セブアノ語の文法の詳細を紹介します。

タガログ語と比較しながら紹介してゆきます。

ぜひ最後までご覧ください。

なお、本記事の説明は、タガログ語の文法と比較して説明することが多いので、タガログ語の文法をある程度理解していることを前提で説明しております。
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人称代名詞

ビサヤ/セブアノ語の人称代名詞にはAng格、Ng/Ug格、Sa格があり、語形が変化します。

Ang,Ng,Saの標識辞(マーカー)はつかず、語形が変化します。

フィリピン語(タガログ語、ビサヤ/セブアノ語)の大きな特徴として、Ang格(1st class 話題の中心)、Ng/Ug格(2nd class 所有、目的)、Sa格(3rd class  場所、方向、受益者、所有)があります。文法の詳細はこちら参照。詳細 フィリピン言語【ビサヤ語(=セブアノ語) 】文法1 1st class   フィリピン言語【ビサヤ語(=セブアノ語) 】文法2 2nd,3rd class

基本ポイントなので、人称代名詞の一覧表を掲載します。しっかり覚えましょう。

上から順に、ビサヤ/セブアノ語、タガログ語、英語です

タガログ語のNg は、ビサヤ/セブアノ語のUgに相当しますので2nd class は便宜的にNg/Ug格と記載しています。
タガログ語とビサヤ/セブアノ語を比較して、覚え方のコツ。詳細 【人称代名詞の完全無欠な覚え方/5つのコツ】
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所有/存在表現:『~を持っている』/『~がある』『~がいる』

所有の表現『~を持っている』および存在の表現『~がある』『~がいる』にはAnaa’y、Aduna’y、Mayを使います。

タガログ語と比較して、所有表現の一覧表を掲載します。

左から順に、ビサヤ/セブアノ語、タガログ語、英語です。

タガログ語と似ていますね。

タガログ語からの変更は2点

mayroon は、aduna または anaa に変更

リンカーは ing に変更になり、省略形は ’y が使われる

具体的な文例を含めて、詳細の紹介をこちらでしています。より理解を深めたい方は、ご参照ください。詳細 【所有、存在表現の完全無欠な解説】

疑問詞:5W1H

疑問詞は、タガログ語とビサヤ/セブアノ語では大分違います。

暗記する必要があります。

一覧表

『こじつけ』でもいいから覚えたい方は、こちらを参照。詳細 【疑問詞の完全無欠な覚え方/4つのコツ】(除why)

疑似動詞/『~したい』『~する必要がある』『~できる』

他の動詞と結びついて付加的な意味を加える単語を疑似動詞といいます。

Gusto / Buot/『~したい』 Kinahanglan/『~する必要がある』

Pwede/Mahimo  『~できる』

があります。

疑似動詞の一覧表

文例を含むさらに詳細の説明は、こちらを参照ください。詳細 【疑似動詞の完全無欠な解説/4つのポイント】
タガログ語との特筆すべき違いは、『本動詞は必ず未来形を用いる』ことです。タガログ語は『不定相』が入ります。

否定文

ビサヤ/セブアノ語には、『Wala』と『Dili』の2つの否定を表現する単語があります。

『Wala』現在または過去の示す場合に使用

『Dili』未来を示す場合に使用

そして、否定文における動詞は、常に未来形を使います。

この部分はタガログ語と大きく異なりますので、注意が必要です

文例を含む詳細の説明はこちらを参照ください。詳細 【否定文の完全無欠な解説/2つのコツ】

同等、比較級、最上級

同等比較は、Sama 、Pareho

比較は、mas

最上級は、pinaka-,labingkina- -an

を使います。

文例を含む詳細の説明はこちらをご覧ください。詳細 【比較表現の完全無欠な解説/同等,比較,最上級】

タガログ語との比較表現 一覧表

これもタガログ語と類似していますが、それぞれ違います。ややこしいですが、しっかり覚えましょう。

まとめ

ビサヤ/セブアノ語の概要をタガログ語共比較しながら、紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

本文中にあるリンクに飛べば、より細かい説明が確認できますので、活用ください。

さて、今回はここまでです。

次回はいよいよ、フィリピン語(タガログ語、ビサヤ/セブアノ語)の最も大きな特徴である、『焦点動詞』:その文の『話題の中心』が何かで変化する単語、動詞の接辞を紹介します。

今回は最後までご覧いただきありがとうございました。