みなさん、タイで会社、役所などで公式の文書を書く上で、筆記具の色に制約があるのをご存じですか? 日本なら、黒ボールペンというのは、常識として考えていますよね。 しかし、タイではこの常識を持ち合わせていません。 このほか、10代の若者が街を歩くときのルール、学校の制服のきまりなど、日本の常識から考えると『えっ?』と驚くようなことがあるんです。
そこで、今回は、過去タイに住んだ経験をもとにして、日本の常識から考えると『えっ?』と驚くような具体的な例を3つ紹介したいと思います。
予め知っておくことで、実際の生活で役立ったり、知識として持っていることで、タイのお友達、日本でタイに関心を持っている友人と楽しくお話ができるのではないかと思います。興味深い内容とおもいます。最後までご覧いただければ幸いです。
正式な文書のサインは『○色』ペン
タイの公式書類に記入するペンの色は何かご存知ですか?
それは、『青色のペン』なんです。
日本の場合は、黒色のペンが常識ですよね。でもタイでは、青色を使うのが基本ルールなんです。
では、なぜ青色を使うのでしょうか。
その背景、理由は、
タイは、署名(サイン)文化なので、もし、『黒色だと、原本をコピーした、つまり偽造したもの』と本物の見分けがつきにくいため
なんです。
それなら他の国も青なのでは?という疑問に突き当たりますね?
そうなんです、サイン文化の国は、青色を使うのが多いんです。
公文書の署名には、万年筆の『ブルーブラック』という有名なインクが使われているのも青色を使っている理由のようです。(この青色、時間が経つと、水に強く消えない黒に化学変化するそうです。最後に黒になったら、偽造の効果の理由ではなくなってしまいますが。。この点はわかりません)
学生の公共の場では手つなぎ下校も❣NG
みなさん、タイには、学生(10代)の公共の場で男女間の愛情表現を禁じる法律があるのをご存じですか?
法制定年 2005年
禁止行為
キス
ハグ
手をつないで下校
違反したときの処罰 罰金1万B 懲役7年 (神の冒涜のため?)
キス、ハグ、手つなぎで罰金、懲役があるのがすごいですよね?日本でも、手つなぎ下校で法律の罰則はないですものね。
中学校、高校の服は日替わりで変わる。
中学校、高校では、曜日で服が変わるのですがなぜかご存じですか?
それは、タイは学校に更衣室がないからなんです
たとえば、
月 学校の通常の制服
火 体操着(体育授業の日)
水 軍隊訓練服(高校)
木 Boy スカウト/Girl スカウト服
金 民族衣装(北タイの学校)
しかも、服は、家から着てゆきます。(学校で着替えない?)
日本なら、毎日同じ制服ですが、タイは何種類もあるのです。
まとめ
今回は、日本の常識から考えると『えっ?』と驚くようなタイの具体的な例を3つ紹介しましたがいかがでしたでしょうか? 根底には、文化の違いがあるんですよね。公式文書のサインのペンの色は、印鑑文化とサイン文化の違いに根差したもの、公共の場での愛情表現への厳しい対応や、学校の制服などは、宗教(仏教)の考え方に根差すものがあるように感じますが、皆さんはどう思われましたでしょうか? いずれにしても、興味深いですよね。
さて、今回は以上になります。まだまだ、面白い、紹介したい内容たくさんありますので、続けて連載してゆきます。今回は最後までお付き合いいただきありがとうございました。