タイ語の文字の読み方には、基本ルールがあります。この基本ルールが理解できれば、タイ文字がスムーズに読めるようになるかというと。。。なかなかそうも行きません。その理由は、例外がたくさんあるからです。
そこで今回は、数ある例外の中で、最も基本ルールの例外に顔を出す、『曲者:ร』に焦点を当てて、どんな働きをするのか、紹介します。
最後まで読んで頂ければ、『曲者:ร』の特徴が理解でき、読めない字が出てきたときの大きな助けになると思います。興味深い内容と思いますので、是非最後までご覧ください。
ダブルロールア:รร
รรの読み方
末子音がない時 an
末子音がある時 a
と読ませます
末子音なしの例
ไม้บรรทัด/mái ban-tát/scale/定規
ภรรยา/pan–rá–yaa/wife/主婦
その他の例
กรรไกร/gan-grai/scissors/はさみ
บรรดา/ban-daa/all、whole/全ての
末子音ありの例
ธรรมชาติ/tam-má-châat/nature/自然
他の例
ธรรมดา/tam-má-daa/normal/普通の
ธรรมเนียม/tam-niiam/custom,rule/作法、習慣
読まないロールア:ร その1 จริ-、สร้-、ศร้-で始まる時
จริ-、สร้-、ศร้-で始まる場合には、รは読みません。
例
จริง/jing/true/本当
เศร้า/sâo/sad/悲しい
สร้าง/sâang/build/建設する
他の例
เสริม/sĕrm/enhance/向上する
สระว่ายน้ำ/sà wâai náam/swimming pool/プール
ศรี/sĕe/honer,fame/名誉
เศรษฐกิจ/sèt-tà-gìt/economy/経済
読まないร その2 ガーランなし
次の単語の例の場合をร読みません。単語としては、รの記載は必要。
สามารถ/săa-mâat/can/~できる
เกษตร/gà-sèt/farmlad/農地
บัตร/bàt/card/カード
その他の例
โทร/toh/telephone/電話
ทร=『S』と読む
ทとร結びついたทรは『S』と読みます
ทราย/saai/sand/砂
その他の例
ทราบ/sâap/know,understand/知る、理解する
รの前の短母音”o”を 長母音化して”oo” にする
直前の子音の短母音“o”から長母音“oo”に変化する場合があります
ละคร/lá-koon/stage performance、play/劇
จราจร/jà-raa-joon/traffic/交通
その他の例
อักษร/àk-sŏon/letter/文字
นคร/ná-koon/city,towm/街
รの前の短母音”a”を 長母音化して”oo” にする
直前の子音の短母音“a”から長母音“oo”に変化する場合があります
จระเข้/joor-rá-kây/crocodile/ワニ
บริษัท/boor-rí-sàt/company/会社
その他の例
ทรมาน/toor-rá-maan/torture/苦悩
ร が付いても、二重子音でなくなる単語
通常は、กร-,ปร-で始まると二重子音の扱いになりますが、次の単語は例外で、二重子音にはなりません。
กรุณา/gà-rú-naa/please/どうか~
ปริมาณ/bpà-rí-maan/quantity/量
まとめ
タイ文字を読む上での『曲者:ร』について7つの例外ルールを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? 私もこのルールを知ったときには、困ったものだなー、と頭を抱えてしまいましたが、考え方を切り替えて、これらの例外を全て単語として割り切って、覚えてしまう方がよいと思っています。逆にいうと、これらは単語を覚える上での7つのヒントなんですよね。読めない、書けない時にこのヒントを思い出すことで、スムーズに記憶ができてゆく道具とおもうのがいいと思っていますが、いかがでしょうか?
さて、今回は、以上になります。タイ文字を読む上での例外は『曲者:ร』以外にも存在します。次回以降で、紹介してゆきたいと思います。今回は、最後までご覧いただき、大変ありがとうございました。