みなさん、タイの人と会った時、名前をどのように呼び合うかご存じですか? 本名でしょうかか?とれともニックネーム『あだ名』でしょうか? ご存じの方もおおいかもしれませんが、タイでは、プライベートだけでなく、仕事でも『あだ名』を使うのが普通なんです。一方で、本名を聞くと、名前が非常に長いのもわかると思います。不思議ですよね。でもこれにはちゃんとした理由があるんです。タイに移住する前に。この理由は是非知っておきたいですよね。
そこで今回は、なぜ日常的に『あだ名』を使うのか、なぜ本名は長いのかについての理由の説明をしたいと思います。合わせて、タイの人が大事にする自分の生まれた曜日の色についても紹介したいと思います。
内容をご存じない人だけでなく、内容をご存知の方も『あっ!あるある!』 と楽しんでいただける内容だと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
子供が生まれると、親は子供に必ずあだ名をつけるのはなぜ?
タイでは、子供が生まれると、親が子供に必ず『あだ名』をつけますが、なぜかご存じですか?
なぜなら、もし『あだ名』をつけないと、『悪霊』に子供の魂(クワン)が連れ去られてしまい、病気になったり、最悪の場合は死んでしまうからなんです。
タイは96%が仏教を信仰していますが、同時に精霊を信仰しています。
精霊には、悪霊と善霊があり、悪霊は出産した際に寄ってきて赤子の魂を奪おうとするんです。
親は、赤子を奪われない様にするために、人間とは思えない名前を子供につけて呼びます。
悪霊たちを欺いて、人間の赤子がいないと思わせ、奪われないようにしているのです。
あだ名は動植物が多いです。たとえばNOK/ノック(鳥) とかMEEO/メオ(猫)とかがよく使われます。
あだ名を使う理由は、生まれた時の精霊信仰にまでさかのぼるんです。面白いですよね。
タイでは同姓は必ず『親戚』そして『同姓同名』の人はいない!
みなさん、タイの人の苗字はすごく『長い』のですが、なぜかご存じですか?
それは、他人とは同じ苗字にならないように、複雑で長い苗字を考え出してつけたからなんです
タイでは、1913年の法制定でタイ全ての国民が苗字を持つことになりました。
この時にタイの人は、他の人と同じ名前にならない様に、僧侶、占いなども駆使して名前を決めました。このため、苗字が長くなったのです。(それ以前は、王属などのみ苗字もっていました)
逆にいえば、同じ苗字の人は『親戚』ということになります。
また同じ理由で、親戚同士で同じ名前はないことがほとんどなので、
タイの人には『同姓同名』はいないということになるんです。
まとめ 2
タイの人は必ず誕生日の曜日を知っています!
みなさん、自分の誕生日の曜日をご存じですか?
知らない人がほとんどですよね。
でも、タイの人にとって誕生日の曜日と色は重要で、皆知っているんです。
なぜなら、曜日ごとに仏教の守護神とシンボルカラーが決まっているからです。
そして、この曜日と色は、こちらのリンクで自分の誕生日を入れることで、曜日を調べることができます。一度調べてみてはいかがでしょう!
曜日計算 リンク keisan.casio.jp/exec/system/11
タイの人とコミュニケーションする時の、話のネタにどうぞ!
曜日と色との一覧は次のとおりです。
まとめ
今回なぜ本名は長いのか、なぜあだ名をつけるのかについての理由の紹介しましたが、いかがでしたか? 名前、あだ名と生まれた曜日にまつわる色など、タイの人のピー信仰、仏教信仰に深く関連していることがわかって興味深いですよね。このことを理解することで、タイの人をより理解できるようになる一助になれたら嬉しいです。
今回はここまでですが、まだまだ、びっくり仰天、面白いことがたくさんありますので、続けて連載してゆきます。ご期待ください。