フィリピン言語【ビサヤ(セブアノ語) 】文法3 話題の中心(焦点)による動詞の変化

ビサヤ語
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前回は、【話題の中心以外】2nd , 3rd class について、どのように使われるのかを説明しました。

前回  フィリピン言語【ビサヤ語(=セブアノ語) 】文法2 2nd,3rd class

今回は、【話題の中心(焦点)】で動詞がどのように変化するのか について説明します。

ここでは、動詞の変化の種類を【話題の中心】別に説明します。基本的な動詞の変化のルールの概要を把握することで、今後の学習を効率的に進めることができるようになります。なお、今回は、時制は全て未来、肯定文として説明します。

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【話題の中心(焦点)】が行為者の場合

Mo- 動詞

【話題の中心(焦点)】が、行為者の場合動詞の語根*の前にMo をつけます。

*語根とは単語分析した単位のうち最小のもの。基本的な意味を示すものをいう。
たとえば、”立つ”を ”Mo-” 動詞にすると 立つの語根 ”Tindog”の先頭に”Mo”をつけて、 “Motindog” になります。
例文 Motindog siya.   彼は立ち上がるだろう

Mag- 動詞

【話題の中心(焦点)】が、行為者の場合動詞の語根*の前にMag をつけます。
たとえば、”立つ”を ”Mag-” 動詞にすると 立つの語根 ”Tindog”の先頭に”Mag”をつけて、 “Magtindog” になります。
例文 Magtindog siya.   彼は(ずっと)立っているだろう
Mo-動詞とMag-動詞の違い:Mo-動詞は瞬間的な動き、Mag-動詞は比較的継続している状態の時に使われます。 例えば、椅子から立ちあがている動作とずっと立っている状態の差です
タガログ語と比較すると ”Mo-”動詞がタガログ語の”UM”動詞に相当します。Mag-動詞は、タガログ語と同じです。
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【話題の中心(焦点)】が目的語の場合

“-on” 動詞

【話題の中心(焦点)】が、目的語の場合動詞の語根*の後ろに-on をつけます。

たとえば、”料理する”を ”-on” 動詞にすると料理するの語根 ”luto”の後ろに”-on”をつけて、 “Lutoon” になります。
例文  Lutoon niya ang pansit sa kusina   彼は台所で焼きそばを料理するだろう

“i-” 動詞

【話題の中心(焦点)】が、目的語の場合動詞の語根*の前に-i をつけます。

たとえば、”売る”を ”i-” 動詞にすると売るの語根 ”baligya”の前に”-i”をつけて、 “Ibaligya” になります。
例文 Gibaligya sa akong amahan ang among lote.  私の父親は、私たちの土地を売るだろう
-on動詞とi-動詞の違い:-on 動詞は目的物が行為者に近づいてくる傾向があります。一方、i-動詞は目的物が行為者から遠ざかる傾向があります。
タガログ語と比較すると ”-on”動詞がタガログ語の”-in”動詞に相当します。i-動詞は、タガログ語と同じです。

【話題の中心(焦点)】が場所/受益者の場合

“-an”動詞

【話題の中心(焦点)】が、場所/受益者の場合、動詞の語根*の後ろに-an をつけます。

たとえば、”買う”を ”-an” 動詞にすると買うの語根 ”palit”の後ろに”-an”をつけて、 “Palitan” になります。
例文 【受益者焦点:受益者 ang iyang anak】
Palitan niya ug sanina ang iyang anak   彼は、子供にシャツを買ってあげた。

【場所焦点:場所 ang iyang anak】

Adtoan nako sa tigum ang City Hall. 私は、市役所に打ち合わせに行くだろう

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は、【話題の中心(焦点)】で動詞がどのように変化するのかを具体的に説明しました。今回は時制を未来、肯定文に固定して説明しましたが、次回はそれぞれの動詞について、過去現在、および否定文の作り方を説明してゆきます。

説明した内容を一覧表にまとめておきますので、参考にしてください。

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