【定年退職後は要注意】2か月で7.2万円!? 国民健康保険料が1.8万円→4.6万円→15万円まで変わる理由

健康保険減免
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先日、令和8年度の国民健康保険料納入通知書が届きました。 毎年なんとなく支払っていましたが、今回は通知書をじっくり読んでみました。 すると、自分自身の国民健康保険料が、会社員時代から退職後、そして年金生活へと移る中で、想像以上に大きく変化していることに気付きました。 さらに、現在の通知書を基に65歳以降を試算してみると、国民健康保険料はさらに大きく増える可能性があることも分かりました。 今回は、私自身の実例を時系列でご紹介します。

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私の国民健康保険料の推移

こうして並べてみると、同じ国民健康保険でも収入の変化によって保険料が大きく変わることが分かります。

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① 退職直後は2か月だけなのに約72,000円

これは私が定年退職したときに、一番驚いた出来事です。 まずは、この図をご覧ください。 私は1月末で会社を退職し、2月から国民健康保険へ加入しました。 加入期間は2月と3月の2か月だけです。 ところが、後日届いた納入通知書を見ると、 約72,000円でした。 「2か月しか加入していないのに、なぜこんなに高いの?」 そう思って調べてみると、国民健康保険料の仕組みが分かりました。 国民健康保険料は、前年1月~12月の所得を基に計算され、 4月~翌年3月の年度の保険料が決まります。 私は前年まで会社員として年収700~800万円あったため、その所得を基に計算され、加入していた2か月分だけで約72,000円になったのです。

② 次の年度は年間18,300円まで下がりました

退職した翌年は、1月だけ会社で働き、その後は無職でした。 給与収入は約81万円、給与所得は約26万円だけでした。 さらに社会保険料控除などがあったため、確定申告では源泉徴収されていた所得税も還付されました。 国民健康保険料は、前年1月~12月の所得を基に、次の年度(4月~翌年3月)の保険料が決まります。 前年の所得が大幅に減ったため、軽減制度の対象となり、国民健康保険料は年間18,300円まで下がりました。 前年は2か月分だけで約72,000円だった保険料が、次の年度は年間18,300円です。 国民健康保険料は前年所得によって大きく変わることを実感しました。

③ 海外転出・帰国を経て、年金収入が反映されると45,800円になりました

その後、私はフィリピンへ転出しました。 海外転出中は日本の国民健康保険から脱退していたため、その期間の国民健康保険料はかかりませんでした。 約2年後に日本へ帰国し、再び国民健康保険へ加入しました。 帰国直後は、保険料の計算に使われる前年の国内所得がほぼなかったため、保険料も低い状態でした。 私は64歳の時から、特別支給の老齢厚生年金を受け取り始めました。 年間の年金収入は約100万円です。 この年金収入が翌年度の国民健康保険料に反映され、保険料は 年間45,800円になりました。 ただし、公的年金等控除があり、さらに国民健康保険料の5割軽減も適用されたため、年金収入があってもこの金額に抑えられていました。 無職で所得が少なかった年度の18,300円よりは増えましたが、「このくらいなら何とかなるかな」という印象でした。

④ 65歳以降、老齢基礎年金を受け取り始めると保険料は約15万円になると試算しました

現在受け取っているのは、特別支給の老齢厚生年金だけです。 私は老齢基礎年金を繰下げ受給しているため、まだ受け取っていません。 将来、老齢基礎年金も受給開始すると、年間約80万円の年金収入が追加され、年金収入は約240万円になる予定です。

そこで、現在届いている国民健康保険料納入通知書を使って概算してみました。 現在の45,800円は、5割軽減が適用されている金額です。

しかし年金収入が増えると、5割軽減の対象から外れる可能性が高くなります。 さらに、通知書を見ると保険料は「医療分・支援金分・介護分」のそれぞれに所得割が設定されています。 年金収入が約80万円増えると、そのほとんどが所得となるため、この所得割が大きく増加します。 一方、均等割・平等割は大きく変わりませんが、5割軽減がなくなることで、この部分も実質的に約2倍になります。 これらを現在の納入通知書の計算方法に当てはめて試算すると、国民健康保険料は年間約15万円になる可能性がありました。

つまり、年金収入は約80万円増えても、国民健康保険料だけで約10万円近く増える計算になります。 「年金が増えたから安心」と思っていましたが、保険料もこれだけ増える可能性があることに驚きました。

⑤ 年金が増えても、そのまま手取りが増えるわけではありません

一般的には「年金を繰下げると年金額が増える」と言われます。 しかし実際には、年金収入が増えると、国民健康保険料だけでなく、住民税、所得税、介護保険料なども増えていきます。 つまり、年金が80万円増えても、その80万円がそのまま手元に残るわけではありません。 私の場合は、国民健康保険料だけでも現在より約10万円増える試算になりました。 さらに住民税や所得税、介護保険料も増えるため、実際の手取り額は思っているほど増えない可能性があります。

まとめ

今回、国民健康保険料納入通知書をじっくり確認して改めて実感したことがあります。 国民健康保険料は年齢ではなく、前年所得によって大きく変わるということです。

  • 退職直後(2か月加入):約72,000円
  • 所得ゼロ:18,300円
  • 特別支給の老齢厚生年金受給:45,800円
  • 65歳以降(試算):約15万円

同じ国民健康保険でも、収入の変化によって保険料はここまで変わります。 これから退職される方や年金生活を迎える方にとって、少しでも参考になれば幸いです。 今後も実際に届いた通知書を基に、国民健康保険料や年金、税金について、実体験を交えながら分かりやすく紹介していきたいと思います。